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CEATEC AWARD 2024(シーテックアワード)特設サイト

あなたの革新的なアイデアが、世界を変える

未来を切り拓く
イノベーティブな
提案を
募集します

CEATEC AWARDは、学術的・技術的・市場性や将来性などの観点から、
イノベーション性が高く、優れた技術を評価し表彰するアワードです。

CEATEC AWARDとは?

CEATEC AWARDは、日本中、世界中の最先端テクノロジーが集まるCEATECにおいて、
特にイノベーション性が高く優れていると評価された作品に授与されます。

優れた技術を世に出すことで、新たな価値と市場の創造・発展に貢献し、
産業を活性化させるために生み出されたこのアワード。
関係学会やメディア、省庁などが厳正なる審査を行う、権威ある賞です。

御社の誇る製品やアイデアを、これ
からの社会を変える役割を担うテクノロジーとして
次のステージに上げるため、ぜひエントリーしてみませんか?

2024 受賞一覧

大臣賞

総務
大臣賞
ViXion01S ~眼のピント調節機能を代替・拡張する次世代アイウェア~
ViXion株式会社(Next Generation Park|ブース番号:5H251)
【案件概要】
個人の目の見え方や見ているものに合わせて自動でピントを調節し、スムーズなオートフォーカスを実現するアイウェア。センサが対象物までの距離を測定し、独自のアルゴリズムをもとに小さな特殊レンズの形を瞬時に変えることでストレスフリーなピント調節を実現している。老視や近視、弱視など見えにくさの課題を持つ方を対象とし、両手が塞がる細かい近接作業や、近くと遠くを繰り返し見る場合などに適している。
【選評】
弱視の方だけでなく、老眼や近視など視覚に課題を感じる人にとっても福音となり得るデバイスである。もともと弱視障害者向けに、HOYA株式会社が開発していた技術を転用し商品化。過去、クラウドファンディングでも目標を大きく上回る成功を収めている。現行製品も完成度が高いが、同時にユーザーからのフィードバックにより開発を続けており、本案件の今後に期待。近視人口の増大等を踏まえ、「これからの社会に必要な」テクノロジーであることが高く評価された。
経済産業
大臣賞
屋外対応 A0 サイズ ePoster
シャープ株式会社(General Exhibits|ブース番号:7H502)
【案件概要】
消費電力0Wで表示保持可能な電子ペーパーディスプレイ。屋外設置可能で大型となるA0サイズ製品を開発。外光を反射して表示するため、明るい屋外設置と相性が良く、屋外の掲示板やバス停等の大判ポスターをデジタル化したいという市場の声を反映。大型化、屋外環境対応、太陽光発電システムと組み合わせた、環境配慮かつスマートな電子ポスター製品である。
【選評】
表示時において消費電力0WとなるE ink(イーインク)技術を採用した電子ペーパーディスプレイ。IP65相当の対環境性能を有し、アンチグレア処理された画面は、屋外での視認性も良好である。夜間においては、視認性向上のために発光し、照明としての活用も見込まれる。LPWA通信網を活用し、データ書き換えも可能。ソーラー発電による充電とフル充電で16時間の点灯が可能な省エネ設計により、災害時のサイネージや照明等の活用の広さ、耐用性などに期待が寄せられ、自社技術を集めて応用した製品としてのユニークな点も高く評価された。
デジタル
大臣賞
デジタルツインソフトウェア【TRANCITY】
CalTa株式会社(General Exhibits|ブース番号:6H163)
【案件概要】
動画をウェブブラウザ上にアップロードするだけで、誰でも簡単に3Dデータが生成できるデジタルツインソフトウェア。生成した3Dデータは寸法情報のほか位置・時系列情報を有しており、Google 3D Mapをはじめとする複数種類の地図上へ実寸大で配置することでインフラ施設の「何・いつ・どこ」が一目で分かり、インフラの維持管理・建設を中心とした幅広い用途での活用が進んでいる。
【選評】
老朽化や自然災害などインフラの維持管理に課題が生じつつある現状において、動画を撮影するだけで3Dデータが作成できるデジタルツイン技術「TRANCITY」は、インフラの維持管理や建設業をはじめ、その他製造業などを中心とした幅広い活用が見込まれる。自動3Dデータ生成、画像データ管理と情報共有、互換性やGoogle 3Dとの連携など、用途も幅広い。同社は東日本旅客鉄道株式会社を母体とする企業であり、本案件は現場のニーズから生まれたソリューションであることを踏まえ、実用性の面で高く評価された。
25周年
特別賞
産業DX推進と業務効率化を実現するNECの映像認識×生成AI
日本電気株式会社(General Exhibits|ブース番号:4H125)
【案件概要】
長時間の映像データに映った人物や車、建物、動物、樹木、空の様子などのさまざまな物体や環境と、それらの変化を認識・理解し、さらにNECが開発した生成AIの大規模言語モデル(LLM)を用いて、利用者の目的に応じた短縮動画と説明文章を自動生成する世界初の技術である。本技術は、デジタル都市に蓄積される膨大な映像データの利活用を可能にし、産業DX推進と業務効率化の実現に貢献する。
【選評】
大規模言語モデルと映像認識AIを組み合わせて映像データを解析し、長時間の映像から利用者の目的に合わせた短縮映像と説明文章の生成する技術を世界で初めて実現。損害保険にかかる事故調査報告書の作成において、従来と比較して作業時間を半減できるという。NEC独自の生成AIを活用しており、現時点での技術優位性が評価される。当該技術が今後進化することによって、例えば自動車による事故の発生が低減するのではないかという期待、また他のさまざまな領域に応用できるのではないかとの期待が寄せられた。審査の結果、本年のCEATEC開催テーマである「Innovation for All」に基づくCEATEC 25周年特別賞に最も相応しいと評価された。

部門賞

イノベーション部門賞
3Dセンサと独自開発AIによる3次元認識の複合による配筋検査自動化システム ― GEMBA 3D ―

HMS株式会社(General Exhibits|ブース番号:5H141)

【案件概要】
コンクリート構造物で必須な配筋検査は、限られた検査時間内でほぼ人手のみで行われており、現場の負担も大きく効率化の期待度が非常に高い課題である。3Dセンサと点群処理技術・エッジクラウディングAI技術を活用した仕組みに既存配筋検査帳票作成システムを融合し、ほぼリアルタイムに鉄筋を3Dモデル化し、自動的な設計データ照合と帳票作成の自動化を可能とし、前例のない建築分野での配筋検査の効率化を実現する。
【選評】
建築現場において現場の省力化、省人化が叫ばれるなかで、設計図面通りに鉄筋が正しく配置されているかを確認する配筋検査は、重要度が高いものの、現状ほとんどが手作業で行われている。AIカメラで撮影し、点群データとRGBデータを合成し3Dデータにすることで、高精度の配筋検査を実現、省力化に貢献している。またレポート作成機能の自動化にも取り組んでおり、建築業界を変革しようとする意欲が、実用性と共に評価された。
スピントロニクス技術を用いた第4の受動素子でAIデバイスの消費電力が1/100に

TDK株式会社(General Exhibits|ブース番号:4H100)

【案件概要】
AIの急速な普及により、ICT領域の消費電力の急増が社会課題となっている。この要因の⼀つが、半導体における電力消費である。メモリスタは人の脳のシナプスを真似たアナログ素子で、抵抗・キャパシタ・インダクタに続く第4の受動素子と呼ばれています。スピントロニクス技術を用いたスピンメモリスタを含むAI回路はデジタル論理計算が不要となり、データセンターからエッジまでのAI製品で超低消費電力化が期待できる。
【選評】
スピントロニクス技術を用いた超低消費電力のニューロモルフィック素子であるスピンメモリスタは、人間の脳を模倣したAI回路となる。抵抗、キャパシタ、インダクタに続く“第4の受動素子”とも呼ばれているメモリスタは、デバイスを通過した電荷に応じて伝導度や抵抗値が変化する素子であり、現在使用されているGPUによる積和演算と比較して1/100の省エネルギー化を実現することが期待される。3年後には12インチウェハによる大口径化の試作、また2030年頃には商品化を目指している。低消費電力の実現によるエネルギーの高効率化、高速動作、学習といったエッジ環境でのAI活用の広がりなど、今後の技術進展への期待と市場開拓性が評価された。
最先端半導体の高性能化、省電力化に貢献するコンデンサ/インダクタ内蔵基板(iPaS)

株式会社村田製作所(General Exhibits|ブース番号:6H104)

【案件概要】
AIやIoTの進展に伴いデータのトラフィック量が急増する中で、高性能な半導体パッケージが求められている一方で、消費電力量の増加が問題視され、ハイパフォーマンスと省エネルギー化を両立することが課題となっている。 iPaS(アイパス)は、村田製作所が専用に開発したコンデンサやインダクタなどの部品を内蔵し一体化した基板製品で、広い搭載面積を要するSMD部品を一括で基板内に内蔵することで、顧客製品の省スペース化、省電力化、高機能化へ貢献する。
【選評】
コンデンサやインダクタなどの部品を内蔵、一体化した基板製品で、搭載面積として広いスペースを要するSMD部品を一括で基板内に内蔵することで、省スペース化、省電力化、高機能化に貢献することが期待される。実装面積に制限がある製品において有効であり、省電力化に特化しつつノイズ除去を実現している点が評価された。AIやIoT活用の進展に伴うデータのトラフィック量急増に対応する半導体パッケージの高性能化と省エネルギー化という、将来性を含めての評価となった。
ネクストジェネレーション部門賞
同期・マルチチャネル バッテリフリー無線センシングシステム

慶應義塾大学後方散乱通信研究コンソーシアム(Next Generation Park|ブース番号:5H221)

【案件概要】
無線給電と電波の反射を利用するバックスキャッタ通信を組み合わせて、市販センサに無線給電しながら無線通信を実現する無線チップと読取装置、無線通信プロトコルを考案・開発した。バッテリ不要で超軽量(1g未満)の無線センサを実現できるため、人工物などに埋め込み、運用中も含め随時、センシングが可能である。さまざまな実証実験を推進するとともに、ISOの新しい無線通信プロトコルとして日本発の標準化を推進している。
【選評】
バッテリ不要で、マルチチャンネルでセンシングできるRFIDの上位互換となる進化拡張版とも言える技術であり、市販のセンサに無線で給電、通信することで、あらゆるものにIoTセンサをつけることが可能になる。従来ではセンシングが困難だった場所などにも応用でき、老朽化するインフラのセンシングや、ロボット、故障予防、予知保全など、応用分野が広がる可能性にも期待が寄せられた。2025年には国際標準成立を目指すとしており、標準化をリードする活動や実証実験などの長年による努力の成果が評価された。
CMOS/スピントロニクス融合AI半導体

国立大学法人東北大学(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構ブース内|ブース番号:5H102)

【案件概要】
データ処理量の増大という課題を解決すべく、CMOS技術とスピントロニクス技術を高度に融合させたCMOS/スピントロニクス融合技術をベースにした、エッジAIコンピューティング技術を開発。本研究開発では、それを効率的に設計する技術開発、エッジサーベイランスシステムと車載系への搭載を目的とした応用研究を行う。
【選評】
AIエッジコンピューティングの課題は発生する大量の消費電力であるが、現在主流のCMOS技術および、不揮発性で面積効率の高いスピントロニクス技術を融合し、高い電力効率のコンピューティング技術を実現している。商品化時期は2029年としているが、グローバル某社におけるラインの検証が完了しているなど着実な足跡が評価され、またITエレクトロニクスおよび自動車などわが国の重要産業の基盤となる、半導体産業の競争力強化に繋がるものとして今後への期待も評価された。
コ・クリエイション(共創)部門賞
Reposaku(レポサク) - 超高精度GPSロガーで「挿すだけ・カンタン・農業DX」を実現

エゾウィン株式会社(デジタル田園都市国家構想特設パビリオン内|ブース番号: 3H091)

【案件概要】
北海道標津町のスタートアップである、エゾウィンが開発した「挿すだけ・カンタンDX」を実現するプロダクト。GPSロガーを車両の電源に挿すだけで、全車両の正確な作業位置をリアルタイムで描画する。進捗確認を容易にし、無駄な移動を削減した結果、作業効率18%向上を実証。加えて事務作業の負担も58%削減されるなど、ストレス軽減の効果も実証。高精度データを用いた日報出力や分析も可能である。
【選評】
準天頂衛星システム「みちびき」を利用することで、誤差12cmの作業軌跡を得ることが可能。北海道では2040年には人口が半減する場所がほとんどであり、農業DXのニーズが高まっている。トラクターなど農作業用車両にGPSロガーを取り付けるだけで、データ取得と描画が開始できる手軽さと、導入のシンプルさにより農業DXが実現でき、高齢化や離農などによる人手不足の課題解決に対し、期待が寄せられた。また、同じく「みちびき」を使用するSLAS(サブメータ級測位補強サービス)では、牧草地などは対応できても畝作りが必要な農業DXには精度が不十分であるとして、GPSロガーを自社開発するなどの熱意、技術力も評価された。
水中フュージョンセンサ

株式会社トリマティス(海洋DXパビリオン内|ブース番号:2H098)

【案件概要】
海中・水中での3Dデータをリアルタイムで取得するセンサ。水中で伝搬損失の少ない可視光レーザを三色(赤、緑、青)搭載し、季節・海域ごとに使用する光源を切り替え、従来は不可能だった水中の詳細3Dデータを高速に計測可能。さらにRGBカメラも内蔵し、水中での色付き3D点群情報が取得可能。将来の海中・水中におけるAIを推進するうえで学習データの取得にも貢献する。
【選評】
3色LiDARとカメラを融合し、可視光領域の3色レーザを用いたことで、水中でもLiDARによる計測情報の取得が可能となった。カメラからの色情報を融合することでリアルタイム計測が可能となり、生け簀を泳ぐ養殖魚など、水中で動く物体の形状や個数を計測する用途に加え、船体検査や水中のインフラ点検の自動化などにも応用できる。地上では当たり前に使われている3色レーザ技術を海中でも使用できるようにし、海中・水中の見える化、ネットワークの実現など、世界初の技術である点をふくめ、今後の3Dデータの活用および海洋DXに大きく寄与することが評価された。
グローバル部門賞
Data doesn't flow on rainbows

Gaia-X European Association for Data and Cloud AISBL (グローバルパーク EUパビリオン内|ブース番号:5H234)

【案件概要】
Gaia-Xはソフトウェアと仕様を提供し、企業や個人がデータを管理することなく交換・共有できるようにする。 ソフトウェア・コンポーネントには、コンプライアンス・エンジン、レジストリ、公証人が含まれ、これらはGaia-X Digital Clearing Houses(GXDCH)によって展開される。これらのツールは、Gaia-Xが設定した標準に準拠した方法でデータが交換されることを保証するために連携し、参加者がデータ共有活動に従事しながらも、データの管理を維持できるよう支援する。
【選評】
ヨーロッパ主導の自律分散型の企業間データ連携のコンソーシアムで、欧州だけで300社、日本企業もルール作成や運用に関わっている。1社のみでデータを独占する他のプラットフォームと比較して、製品の上流工程からエンドユーザーまでのデータを一元管理することも可能。データ連携の推進により、企業とユーザーの両方が恩恵を受けられることが期待されている。利用が広がることで、データ流通を促す重要な基盤となることが評価された。
Neuro ID® :
The Ultimate Secure Biometric Solution

YNEURO(グローバルパーク EUパビリオン内|ブース番号:5H234)

【案件概要】
ニューロIDは、各個人のユニークな神経シグネチャーを利用することで、本人確認を一変させる先駆的なバイオメトリクス認証システムです。従来の方法とは異なり、Neuro IDは、複製が不可能な神経パターンを活用することで、安全でプライベートかつシームレスな代替手段を提供します。この技術により、パスワードや物理的な生体認証が不要になり、セキュリティ侵害のリスクが大幅に軽減される。適応学習機能により、認識精度が継続的に向上し、高度にパーソナライズされたユーザー体験を提供します。
【選評】
脳波を、複製が不可能な生体認証データとして活用することで、パスワードや物理的な生体認証を不要とするソリューション。小型のEEGセンサーの場合、ノイズ耐性に課題が感じられるが、実現すれば新しい認証基盤となる可能性を秘める。その新規性やイノベーションにチャレンジしている意気込みが評価された。また、実現した際に広がる応用の幅広さなどの将来性にも期待が寄せられた。

過去の受賞作品

賞の歴史
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