昨年、 ホームオーディオの世界市場は混乱した。前半は好調だったが、世界的な供給の停滞により、第3・第4四半期は成長が鈍化したのだ。しかし、 Futuresource Consultingの最新の報告によれば、2021年の前年比価値成長率は13%となり、この流れは2025年まで続く見通しだ。
供給面の想定外の問題で市場が混乱
Futuresource Consultingのリサーチアナリスト、クリス・ブル氏は、「市場は2021年半ばのボラティリティの波で打撃を受けました」と話した。「業界はCOVID-19による需要への影響を懸念しましたが、原因は世界的な供給面の問題にありました。問題は職員の不在や労働力不足にあることが明確になり、多くの人々が懸念していた消費者の買い控えやコスト削減ではありませんでした。
「これは物価の上昇圧力の原因でもあり、販売促進活動の継続を阻み、主要商品を優先して新商品の発売を延期することで、ブランドに取扱商品の合理化を進めさせました。」
Soundbarsが強さを見せた
2021年に目を引いたホームオーディオ商品はSoundbarsだ。ホームメディア消費における変化が原動力となり、前年比の成長が10%に達した。Futuresourceは、直接配信の動画の販売とサービスから財への消費者支出の転換により、同カテゴリーの好調な業績は継続すると予想している。このような要因が2022年のSoundbarの需要の伸びを支え、市場価値が販売高を15%、上回る見込みだ。
Smart Speakersが依然として好調
スマートスピーカーは、発売後に急速に成長した後、米国と中国においては現在、販売高が飽和状態になりつつある。2021年の市場は低成長のまま推移していたが、ホームオーディオ市場の最大の単一製品サブカテゴリとしてその地位を維持していた。このサブカテゴリでは、Bluetoothスピーカーにわずかにシェアを譲ったが、Futuresourceは、2025年までのワイヤレススピーカーの売上の60%以上を依然としてスマートスピーカーが占めると予想している。
ホームオーディオの明るい展望
ブル氏によれば、「2022年全体を通して、ホームオーディオの世界市場は、価値成長13%、販売高の成長9%と、堅調な伸びを見せるでしょう」。「私たちは、この市場の成長が2025年に向けて継続すると見ています。供給面の問題の解決とASPの抑制のために行われる持続的な投資いかんによりますが、販売高の成長がわずかに価値成長を上回り、年平均成長率はそれぞれ6%、5%となるでしょう。」