– 世界の対話型ディスプレイ市場は着実に回復へ向かっています。Futuresource Consulting が、四半期ベースでみるとQ2では49%の成長があったと報告しています。同追跡サービスによると、パフォーマンスも回復の早さもほとんどの国で予想を上回っています。
「3月と4月は悲観的な見方が業界全体を覆ってQ2の売上は落ち込むだろうとの見方が広まっていましたが、実際そうはなりませんでした」と、Futuresource Consulting のシニアコンサルタントである Colin Messenger 氏は話します。「サプライチェーン全体にCOVID-19 の影響が重くのしかかっていることを考えると、この結果は対話型ディスプレイ市場にとって非常に大きなものです。学校が再開されると、設備設置の注文はキャンセルではなく遅れがでるケースのほうが多いことが明らかになりました。このため今四半期の後半は商機が山積みになっています。
ブレンド型学習が市場の需要を押し上げる
対話型ディスプレイへの新たな需要の中心にあるのは新しい学習方法です。多くの学校がブレンド型の学習アプローチを採用しており、学生の安全をできるだけ確保しつつ教育者たちが教育を提供し続けられるようにオンラインとオフラインをミックスさせています。多くのケースでは、週毎のローテーションを組み授業に教室で参加する人数を半分に減らしています。そうなると学生の50%はリモートで授業に参加しなくてはなりません。また、回復力を持つためのレベルの高い計画や準備なども行われており、学校は将来的に困難な状況が訪れても対処できるよう必要な設備を整えるための対策を講じています。
対話型ディスプレイの活気に溢れた状況
「Q2に対話型ディスプレイ市場は加速しましたが、対前年比でみると売上はまだ落ち込んでいます。完全な復活までの道のりはまだ長いです」と、Messenger は話します。教育現場の他には、将来的な見込みは大いにあるものの企業の需要はまだ回復していません。Q3の終わりまでには中国市場が通常レベルまで回復して、Q4では私たちのCOVID-19 以前の世界的予測近くまで戻すと見込んでいます。
「対話型ディスプレイ市場では50のブランドが競争をしており、革新や復活が続く活気に溢れた状況です。教育現場で対話型ディスプレイの需要があることは疑いの余地がなく、その価値も上がり続けるでしょう。長期的には、私たちは2021年の世界的な売上が2019年を2%上回り、私たちの予測期間中は毎年着実な成長を続けると見込んでいます」