Futuresource Consultingの最新のHome Audio Quarterly Tracker(2017年第2四半期)によると、非スマートスピーカーとサウンドバーの需要が落ち着き、ハイファイ・システムの売上が減少する中、声によって作動する「スマート」スピーカーが世界の家庭用オーディオ製品の売上を押し上げている。
家庭用オーディオ製品の総出荷台数は2016年第2四半期から2017年第2四半期の間で32%増加し、売上額は37億ドルに達したが、スマートスピーカーの出荷台数は1年間で843%という異常な伸びを示し、最も動きが激しいカテゴリーとなっている。
スマートスピーカーの集荷台数は420万台に達し、Amazonだけで全体の売上の82%を占めている。Googleは第3四半期以降のさらなる市場への参入の用意を整えていることから、スマートスピーカー製品の販売を急増させるものと予測されている。
家庭用オーディオ製品全体の平均価格は2%低下しているが、高級品の需要による押し上げがあって第2四半期のサウンドバーの価格は上昇した。サウンドベースセグメントは縮小しているが、699ドルのSonos’ Playbaseは多くの市場で人気となっている。
Harman/JBLが今第2四半期の音響機器ブランドのトップとなり、台数で17%のシェアを占めた。売上額ではBoseがトップであり、以下、Harman/JBL、Amazonの順で続く。
これはシニア・マーケットアナリストのRasika D’SouzaがまとめたHome Audio Quarterly Tracker内に記載されている、キーとなるトレンド及び統計のほんの一部分でしかない。このレポートでは、北米、南米、中国、オランダ、フランスならびにイギリスを含む主な市場における、家庭用オーディオ製品のトレンド、ブランド、セグメント、売上及び価格の分析を行っている。