フューチャーソース・コンサルティング 最新市場 分析レポート

Vol. 121

ビデオドローン売上、2015年は15億ドル達成、さらに成長の見込み

2016年09月14日

Futuresource Consultingは、本日、ドローンの世界市場に関する調査報告書を発行した。同書では、ドローン市場全体のポテンシャルとともに、ビデオ、玩具、専門用途向けのドローン市場について、主要トレンド、機会、市場分野間の障壁の詳細が報告されている。2015年、ビデオドローンの売上は、農業、エネルギー分野、救急サービスなど、多様な産業分野で予測されていた成長を受け、15億ドルに達した。

「ドローン(UAV = 無人航空機)には、非常に幅広い用途がある。消費者市場では、主として玩具用の超小型ドローンが流通しているが、機能性や制御性能は高くない。逆に、ドローンレースでは、機能性や制御性能がとことん追求されている」と、Futuresource Consultingの市場アナリスト、ニッキー・プライスは語った。「FPV(一人称視点)のレースで使用される機体は、構成も技術も洗練されている。操作者はFPV画面やゴーグルを装備し、内蔵カメラから伝送されてくるライブ画像を見ながらコースをたどる。既に多数の競技ドローンレース大会があり、スポーツチャンネルのESPNでは、ドローンの世界大会の放送が予定されている。このイベントは優勝者賞金が100万ドルで、世界中から実力あるパイロットが参加し、報告によれば時速193km(120マイル)もの猛スピードで、立体型レースコースを飛び抜ける」

ドローンの登場で、業務用ビデオや映画撮影術の分野は大変革を遂げた。膨大な予算を投じなければ、達することのできなかった視点からも、今は撮影できる。次はドローン活用でB2Bビデオ業界の画像撮影が生まれ変わると期待されている。例えば、農業、エネルギー、救急サービスの分野で、コスト削減、安全性の改善、効率アップが可能だ。

新報告書でのFuturesource Consultingの記載によれば、2014年にドローンに投下されたVCファンド額は1億ドルを超え、ジンバル技術の改善や低価格化など、製品開発に弾みが付いた。この結果、ここ数年はビデオドローンが主流となっている。米国連邦航空局に登録されたドローンは50万機近く、英国でドローンの飛行許可が登録された企業は2,000社を上回る。

Futuresourceはこの新報告書が市場の反響を呼ぶと期待している。この分野の情報を要望する市場の声に応じた結果だからだ。Futuresourceは、消費者部門と放送部門を組み合わせてドローン業界全体を鳥瞰した。しっかりした背景を基盤として各社の戦略にコメントし、ビデオドローン分野を深く調査、分析した。

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