フューチャーソース・コンサルティング 最新市場 分析レポート

Vol. 118

デジタルメディアアダプター(DMA)市場、OTTサービスによる積極的な採用で成長が加速

2016年07月31日

英国市場調査会社Futuresource Consultingは、メディアデバイス市場についての全般的なインサイトを提供するため、世界を対象としたデジタルメディアアダプター(DMA)の最新市場レポートを発表した。これによると2015年に出荷されたDMAのユニット数は前年比15%増の4,200万、取引価額は19億ドルであった。2020年には専用ビデオストリーミングデバイスの出荷数が6,300万を超えるとみられている。

このレポートで強調されているのは以下の通り。低コストのChromecastを擁するGoogleが世界最大のブランドで、市場の19%をおさえている。Amazon Fireも2015年は堅調に推移し、Prime Videoサービスの利用が増加したことで出荷数は前年比200%の伸びを記録した。その他、市場の中である程度の存在感を示したブランドはAppleとRokuであった。

「DMAへの需要が増加しているのは、ストリーミングサービスの採用が増加を続けているためです。Netflixの世界展開プランやAmazon Primeの強力な基盤が意味するのは、アドレス可能な市場がかなり増加していることです」と、Futuresource ConsultingのマーケットアナリストDavid Tettはコメントしている。彼は続けて、「人気が高まっている他の要因としては、メンテナンスの行き届いた様々なアプリがあることのほか魅力的なインターフェースが挙げられます。そのため、Smart TV、IP STB、ゲーム専用機といった他のストリーミングデバイスがあるにも関わらずDMAはビデオストリーミング用として人気が高い選択肢となるのです。将来、DMAは4K UHDのオプションも提供するようになるでしょう。それによって魅力がまた加わることになります」と述べている。

2015年に米国(19%増)は中国を抜いて世界最大のDMA市場となった。他に顕著な成長がみられた市場は西欧と中南米で、それぞれ2014年比で50%以上増加した。西欧で成長が加速した要因としては、英国、ドイツ、イタリアにおけるSkyのNow TVの存在を指摘することができる。

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