2015年5月1日英国Dunstable発-Futuresource Consultingは、スマートホームに関する最新報告書を発表した。これはスマートホームの展望を詳しく述べたものである。報告書では、セキュリティなど、需要を具体化する主要要因が明確にされ、これらの要因が拡大中の消費者市場に及ぼすであろう影響が俯瞰されている。
Futuresourceによれば、スマートホーム市場を動かす主な市場要因は、低コストのスマートデバイスとモバイルアプリだという。スマートホーム市場を所有する者はいない。つまり、何百もの企業が様々な価値を提案しながら、シェアを得るために競争する。スマートホームの基準もまた開かれたものになる。すでに、数多くのプラットフォームや、オープンなテクノロジー、独占所有権のある技術が活用されているが、それらが互いに影響しあうことになる。
報告書では、DIYホームオートメーション (制御装置、デバイス) 分野が、オンライン販売に助けられ、小さなすきま市場からの高成長を経験すると予測されている。低価格のDIYホームオートメーションシステムが利用可能となるにもかかわらず、たいていの裕福な世帯はまだ、特別注文による専門的に設置されたシステムと設計サービスを望むだろう。
「スマートホーム市場は今後5年にわたり大規模な発展を経験し、業界および地理的なニッチから、ずっと広範な市場へと急速に拡大します」と、Futuresource Consultingの家庭用電化製品部門副部長、Simon Bryantはコメントした。「北アメリカは現在、世界的需要の60%を生み出しています。主要要因は、セキュリティ、利便性の高いライフスタイル、遠隔モニタリングと制御です。」ホームオートメーションパッケージと個々のスマートデバイス (センサー、作動装置、カメラなど) の市場は今後5年間で30-35%成長し、2020年までには世界的にみて60-70億ドルに達すると予測されている。
1. North America is currently creating 60% of the global #SmartHome demand (bitly link to press release)
エネルギー効率もまた重要であり、公共料金への関心や現行の補助金に支えられる。たいていの効果は電化製品や住宅システムの付加価値的機能、例えば、セキュリティや暖房、照明の制御により感じられるだろう。
Futuresourceは、徐々に増加するサービス収益の成長は、セキュリティモニタリングの契約者から得られるものの、多くの国々で支払いへの抵抗が生じる可能性があり、ホームオートメーションアプリが無料であることを期待する人々は多いだろうと予測している。
さらに、インターネットにつながったデバイスが何億個も利用されることにより、半導体供給者向けの新しい大市場が生まれる。しかし、この市場を存続させるためには、価格が非常に低く抑えられる必要がある。