2015年3月1日英国Dunstable発– Futuresource Consultingの最新レポートによれば、義務教育分野 (K-12) におけるモバイル・コンピューター・デバイスの市場は18.3%拡大し、2014年第4四半期までに世界中の義務教育向けに出荷されたデバイス数は570万台に達した。
このレポート (義務教育におけるパーソナル・コンピューター、2014年第4四半期市場動向レポート) は、特に米国における力強い成長を強調している。米国では、Common Core (統一学力基準) やオンライン評価に向けた動きにより、2014年に市場が40.5%成長した。このレポートではもう1つ興味深いトレンドが明らかにされている。Chromebook デバイスが引き続き成功を収めており、2014年に米国で合計39%の市場シェアを占め (2014年のユニット売上300万台以上)、iPad (26%) を上回り、市場で最も売れたデバイスとなっている。
Futuresourceは、このレポートで、 パーソナル・コンピューター採用のこのような力強い成長が2015年も継続する (12%成長) と予測している。Futuresource は、世界46カ国で計画されている国家レベルのプロジェクトについて情報収集を進めているが、学校に対する大規模な情報通信技術投資計画によって将来の労働者のスキルを向上させる可能性について、各国政府が理解を深めていることを強調している。
「教育分野はベンダーやコンポーネント・サプライヤーに対し巨大な潜在的市場を提供しているが、市場に導入される教育向けデバイスの範囲が拡大するほど、競争が激化すると予想している」と、Futuresource Consulting教育テクノロジー部門アソーシエイト・ディレクターのマイク・フィッシャー氏は語っている。「米国市場でChromebookが大きな成功を収めているが、これまでのところ米国外では限定された成功しか収めていない。Apple が先進国市場、特に西ヨーロッパにおいて強い立場を維持している。多くのMicrosoft提携企業が取り外しや交換可能なフォーム・ファクターを提供しており、2015年には徐々に注目され、シェアを獲得すると予想される」
このレポートは、世界中の義務教育分野 (K-12) の、市場規模に関するデータやモバイル・コンピューター・デバイスに関する分析を提供している。また、教育支出における変化や政府の計画、具体的入札のほか、市場展開や製品・テクノロジーのトレンドの概要についても言及している。