Futuresource Consulting の最新の調査によると、メキシコで動画やテレビの娯楽にお金をかける消費者が全体で9%増加して、42億ドル (545億ペソ) に到達した。また2014年には45億ドル (588億ペソ) に到達する見通しである。
「2013年はメキシコの有料放送テレビにとって、加入者がおよそ200万人増加して(14%増)非常に順調な都市であった。2014年は消費者がかけたお金が29億ドルに到達しており、さらに10%の成長が見込まれている」と、Futuresource Consulting の上級市場アナリストのであるジョアンナ・ライトは話す。
「この現象はデジタルケーブルテレビが790,000台、衛星放送の加入戸数が630,000件、IP放送が60,000件などあらゆるプラットフォームが増加してことによって引き起こされている。さらに有料放送は2018年までに世帯普及率が75%に到達する見込みである。2013年に興行許可が6%増加して、収益が9億ドルまで増えた。」とライトは語る。
メキシコではパッケージビデオの市場は依然として巨大であり比較的よく健闘しているが、この市場も苦しくなり始めて、2013年に販売ビデオ数が初めて2桁の落ち込みを見せた。しかしながらBlu-ray は多くの市場を凌いで2013年には最も成長率が高い市場のうちの1つとなり (15%)、世界で5番目に大きい市場となった (2013年は650万ユニット)。
デジタル動画も2013年は好調で、91%成長して8,600万ドルに成長した。特にオンライン動画の成長が著しく、2012年から2013年にかけて規模が2倍以上に膨らんだ。2018年の展望については、Futuresource はデジタル動画に対する消費者の総支出が3億6,000万ドルに到達すると見込んでいる。またその主な要因がSVoD サービスであるが、他のサービスに対する注目や利用可能性も高まってあらゆるプラットフォームが引き上げられると予想している。
「2013年のデジタル動画市場全体ではSVoDは66%を占めていて、2014年には70%の成長が見込まれている。この成長の主な要因は2011年にNetflixが導入されたことと、2013年の市場への新規参入者がサービスの注目度を高めたことである。ブロードバンド設備が改良されているため、SVoDサービスはメキシコにおいて巨大な消費者支出を生み出す可能性がある。」と、ライトは話す。
ブロードバンド設備は市場にある程度の惰性を与えてきたが、ブロードバンドを使うことができる全ての主要都市で改善されてきており、2013年にブロードバンド普及率は52%に到達した。The New Infrastructure Program (2012-2018) は2013年の夏にベールを脱いだが、その中の優先事項の1つがブロードバンドアクセスとスピードを改善することである。これらはデジタル動画の消費を前に進めるための重要な要素になるだろう。