Futuresource Consulting が最近リリースした教育戦略技術に関する年次報告書によれば「世界中で、K-12(小学校入学から高校卒業まで)を対象とする教育テクノロジー ハードウェア市場が 2015 年は 150 億ドルに達し、前年比 7% のプラス成長となりました。2012 年以来、45 億ドルが追加され、好調が続いています」と Futuresource Consulting 社シニア アナリストのコリン・メッセンジャー氏は語っています。
この報告書が対象としている製品は、世界中の教育現場で使用されている主要 EdTech ハードウェアです。製品選択は大きく変わる可能性があります。最近米国で台頭中の Chromebook では、生徒一人ひとりに合わせた学習とデジタル評価への動きがパーソナル コンピューティングを促進しています。教員が教室の前で教えるスタイルが主流の国々では、ディスプレイ装置が最も積極的に受け入れられています。たとえば、中国で急成長しているインタラクティブ フラット パネル、スペイン、イタリア、ロシアのインタラクティブ ホワイト ボード、さらにはドイツでの visualiser の売れ行きの伸びにもこの傾向が見られます。
モバイルPCの連続成長
世界中の教育テクノロジーに対する支出は、第一にモバイル PC 市場の成長を受けて伸びています。モバイル PC 市場は、総支出に対する割合が 63% から 67% に増え、現在 101 億ドルの規模があります。タイ、インド、メキシコ、ベネズエラはいずれも重大なプロジェクトを配備しました。
Chromebook はパソコン セグメントで成長が最も大きいカテゴリーで、収益では前年比 42% を上回り、2015 年には 15 億ドルを上回る収益を生み出しました。米国は Chromebook の最大の市場でした。
教室用ディスプレイ カテゴリー
2015 年には、250 万台を超えるインタラクティブ ディスプレイが販売されました。インタラクティブ フラット パネルの数量は、倍以上に膨らみました。この市場には、ねずみ算式に新モデル、新ベンダーが算入しています。この結果、競争が激化し、特に従来からこの市場セグメントで圧倒的優勢を誇ってきたインタラクティブ ホワイト ボードのベンダーはし烈な競争を繰り広げています。インタラクティブ プロジェクターの市場は、このまま向こう 3 年間は成長が続くものと思われます。
付記事項*Data included as part of report – K-12 market only, institutional sales not including bring your own. Mobile devices only, (Notebook/Mac, Netbook, Tablet, Chromebook) not including Desktop.