スマートホームのデバイスとアプライアンス:消費者の所有率と意識
– GoogleとAmazonがスマートホーム用デバイスとして最重要の音声操作デバイスプロバイダーとしての地位を固めようと競い合うなか、Futuresource Consultingがタイムリーな消費者アンケートの第4弾を発表する。これにより、2016年〜2019年の間に前年比で約40%という2桁の大幅な伸びを示したこの市場の発展を取り巻く主要なトリガーや障害が詳細に洞察できるようになる。
Futuresource Consumerスマートホーム調査では、英国、フランス、ドイツ、米国の代表世帯を対象に、スマートホームやスマートアプライアンスの所有率、認識、使用状況を評価した。
「人気や取り入れ状況という面では、スマートスピーカーがこの分野の先頭に立ちました。そのすぐ次に続くのが温湿度調節で、これはスマートホームに最初に設置するデバイスとして最も一般的なものとなりました。防犯装置、照明、火災報知器といったスマート監視デバイスよりもわずかに先んじています」とFuturesource Consultingの市場アナリストであるFilipe Oliveira氏が解説した。 「欧州の回答者は温湿度調節をより好む傾向にありました。温湿度調節は一般的にすべての市場でスマートホームの導入に向けたスターターとして最も普及しているデバイスです。Googleやマイクロソフトといった大手のテック企業がスマート温湿度調節に関心を持つのも当然なことです」とOliveira氏は付け加えた。
だが「Smart Home」の音声アシスタントというトロイの木馬競争に関しては何が起こっているのだろうか? Futuresourceによると、土地の奪い合いということに関してはAmazonが特に米国と英国でリードしている。ただAmazonは、フランスのような市場ではGoogleの挑戦を受けている。Amazon Echoには「ne parle pas Français(フランス語は話せません」という問題があるからだ。それで英語以外の国では多言語のGoogleホームが受け入れられつつある。
スマートスピーカーの有用性に対する意識や関心に着目すると、アンケートの回答者が「楽しませてくれて、知識が豊富で、役に立ち、創造的で、効率的で、時間を節約してくれる」と特徴づけるこのデバイスは、すべての市場において認識率が80%を超えている。それでも「所有率の面でははるかに成長の余地があります。非所有者の42%がすぐに購入するつもりがある、と答えているからです」とOliveira氏は付け加えた。
この調査の対象となったスマートデバイスの全領域を見てみると、消費者は小型のアプライアンスよりもより大型のスマートアプライアンスのカテゴリーにより大きな魅力を感じている。ただここで明らかに例外だったのが、コーヒーマシンだ。
さらに、インフォテイメントデバイスのカテゴリーについて説明したユーザー・ケースには、明らかに関心が示された。だが最も好まれるデバイスはスマートスピーカーで、消費者は他の領域(スマート冷蔵庫など)でデバイスを見てみたいとは思わない、と答えた。
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