Futuresource Consultingの包括的な最新レポートによると、世界のホーム オーディオ市場が拡大を続け、ハードウェアの出荷台数が、2017年に23%増加しています。
Futuresource ConsultingのSenior Market Analyst、Rasika D’Souza氏は、「出荷台数だけでなく、業績も好調です。昨年の収益は、初めて130億ドルの壁を突破したこともあり、140億ドルに達する勢いでした。また、ホーム オーディオのハードウェア分野は大きく伸び、当社では、2021年に向けて金額面で拡大し、出荷台数も拡大が続くと予想しています」と語っています。
Futuresourceの最新のオーディオ レポートでは、38の国と地域における、ワイヤレス スピーカー、サウンドバー、AVレシーバー、HiFiシステム、専用スピーカー ドックのトレンドと、2022年までの市場予測が示されています。
スマート スピーカーが勢いをリード
ワイヤレス スピーカー分野を見ると、スマート スピーカーが勢いをリードしています。米国が依然、世界市場で最大のシェアを占めていますが、2017年第四四半期以降、中国での関心も急速に高まっています。
「複数台所有の拡大、音声プラットフォームにおける開発の拡張、消費者の利用状況が音楽を超えて拡大していることを確認しています」と、D’Souza氏は述べています。「スマート スピーカーは、リマインダーやアラーム機能、キッチンでのサポート、子供向けのエンターテイメント コンテンツの配信など、さまざまなメリットがあり、それらすべてが購入にプラスの影響をもたらしています」
「音声は、サウンドバーの1機能として登場し始めたばかりです。限られたブランドが、400ドルの最適価格を下回る値段で製品を販売し始めています」
オブジェクト指向の未来
オブジェクト指向サウンドが、サウンドバーにおいて重要度を増しています。このテクノロジーは、映画のサウンドトラックにおいて音響効果を発揮し、3次元空間で対象者に合わせてデジタルにサウンドが変化します。そのため、自宅で映画を見る際に、映画館のようなサウンドを感じられます。
Dolbyは現在市場をリードしていますが、15を超えるモデルをすでに発表し、2018年末に向けてさらに多くのモデルを投入する予定です。
「多くの要因がありますが、どれだけ多くのコンテンツを用意できるかが、オブジェクト指向サウンドの成功の鍵となります」と、D’Souza氏は説明します。「顧客意識を開発することはできませんが、それがなければ大きな成長は望めません。しかし、オブジェクト指向サウンドの未来は明るいでしょう。Sky、Netflix、DirectTV、China Telecomなどがサポートしているからです」
各ブランドの状況
Amazonが、2017年の機器出荷台数において、ホーム オーディオ ブランドのトップに立ちました。市場シェアは16%に達しています。Harman/JBLが15%で肉薄しています。スマート スピーカーの愛好者が増えているにもかかわらず、競争から一歩抜け出しています。Harman/JBLは、2017年にAmazonとGoogle以外でシェアを拡大した唯一のブランドです。
収益の面では、BoseとHarman/JBLがトップを分け合い、それぞれ13%のシェアを獲得しています。