Futuresource Consultingによる最新レポートの年末予測によると、ホームオーディオの世界市場において、2018年は出荷台数が21%増加し、収益は150億ドル近くにのぼった。
スマートスピーカーが成長を促進
「ホームオーディオカテゴリの先頭に立っているのはスマートスピーカーで、引き続き消費者の関心を呼んでいます」と、Futuresource Consultingでマーケットアナリスト(Market Analyst)を務めるGuy Hammett氏は語る。「また人気の衰えもまったくみせておらず、最終的な数字が確定したら、2018年は出荷台数が90%以上の伸びになると予想しています。中国における取引が数字を押し上げており、当社の予測によると国の成長率は600%を超えています」。
存在感を増しているAmazon、Google、および中国ブランド発の初心者向けスマートスピーカーが、ホームオーディオデバイス1台あたりの全体的な平均価格に影響を与えており、2018年末の予測は12%減である。
画面付きスマートスピーカーが、子供向けのエンターテインメントや教育用デバイス、また料理や買い物のアシスタントといった、マルチメディアを活用する新たなユースケースとして関心を集めると予想されている。2017年に初登場した画面付きスマートスピーカーの1つがAmazonのEcho Showであったが、2018年第4四半期には、Google、JBL、Lenovo、Facebookなどからもデバイスが登場している。2019年にも数多くが新しくリリースされるとみられる。
サウンドバーの出荷数は引き続き増加
サウンドバーの出荷は、2018年は6%増加し、年末までの出荷台数が1,800万台になると予測されている。新興国市場において成長が比較的低い普及率により後押しされている一方で、先進国市場では消費者が高機能に対応したデバイスへと格上げし価格が大幅に向上している。
「それから2018年は、音声アシスタントが統合された初のサウンドバーがリリースされました」とHammett氏は語る。「2019年はこの新たな部門がサウンドバーの全出荷の5%を占めるとみられており、2022年までフォーキャスト期間を通して伸び続けると思われます。ただし、スマートテクノロジーがサウンドバー市場に与える影響は、ワイヤレススピーカーの出荷ほどではないでしょう」。