Futuresource ConsultingのHome Audio Tracker Reportによると、ホーム オーディオ機器の出荷台数は拡大を続け、2018年第4四半期に、世界中で対前年比約20%増加した。
「Amazonが、四半期の出荷台数ベースでHarman/JBLに競り勝ち、ホーム オーディオ ベンダーのトップの座を奪い返しました。Harman/JBLは、二位に落ちています。」と、Futuresource Consultingのマーケット アナリストであるGuy Hammett氏がコメントしている。「ただし、Harman/JBLは、第1四半期から第3四半期までの力強い業績によって、2018年全体では、ホーム オーディオ ベンダーの首位の座を獲得しています。収益面では、Harman/JBL、Bose、Sony、Sonosが、年間を通じて首位をキープしています。」
Futuresource Consultingは、ホーム オーディオの出荷台数が第4四半期に5,900万台に達し、出荷額は68億ドルとなったことを確認した。市場は拡大基調で、ほとんどのセグメントで台数の拡大が金額の拡大を上回り続けているが、ベンダーが成功する多くのチャンスがある。ホーム オーディオは消費者への訴求力が大きく、勢いが弱まる兆候はない。
すべてのカテゴリにおいて、音声アシスタント機能がついた製品は、出荷台数ベースで第4四半期の41.8%にまで拡大した。2017年の同時期は27.5%であった。スマート スピーカーの出荷台数は、対前年比78.7%拡大し、サウンドバーは、6.3%増加した。サウンドバーは、金額ベースの伸びが台数ベースの伸びを上回った唯一のカテゴリで、対前年比11.3%増加している。
Hammett氏は次のように述べている。「国別では中国が圧倒的な急成長を遂げ、合計出荷台数が対前年比で117%増加しています。一方ロシアは、31%の成長で第二位でした。地域別では、中国を除くと、東ヨーロッパの出荷台数成長率がトップで対前年比19.4%、次いでAPAC(中国除く)が17.9%でした。METAは、第3四半期で減少後再び拡大し、中南米は、3.2%減少しました。」
「北米および西ヨーロッパにおける先進国市場の需要は、スマート スピーカーが牽引して拡大が続き、出荷台数はそれぞれ42%と73%拡大しています。すべての製品カテゴリの出荷台数をまとめると、北米が12.4%拡大した一方、西ヨーロッパは、一部の国で2018年第3四半期の出荷台数が異常に多かったこともあり、成長率は2%未満でした。」