世界の ヘッドフォン市場は、トゥルーワイヤレス(TWS)が新境地を開拓し、消費者の関心が衰えることなく、拡大を続けている。市場の成長は、Futuresource Consultingが昨年第4四半期に発表した最新の四半期トラッカーによると、前年同期比で約12%の成長に相当する。同社によれば、売上高はさらに好調で、合計184億ドル、13%以上の増加を記録している。
躍進を続けるTWS
Futuresource Consultingのシニアマーケットアナリストであるサランラジ・マティバナンは、「TWSは明らかに今回のショーの主役であり、これまでもそうであったが、2021年第4四半期には特に勢いを増し、世界のヘッドフォン数量の59%を占めた」と述べた。 販売数量の伸びは前年同期比で35%に達し、AppleのAirPods 3の発売がこのカテゴリーの成長をさらに押し上げている。
「他方、TWSモデルのスポーツ関連の主要製品は、Beats、Jabra、Jlabなどのブランドがこのカテゴリーに投資したことで、2020年第4四半期の数量シェア4%から2021年第4四半期には6%に拡大している」
中国とアジア太平洋地域が牽引
また、中国がTWSの主だった躍進地となっており、数量ベースでは米国を抜いてトップに立っていることが報告されている。Xiaomi、Edifier、BBKなどの国産ブランドの好調に支えられ、中国でのTWSの伸びは前年同期比36%を記録した。
TWSは、世界の総需要の約半分を占めるアジア太平洋地域全体で強さを発揮した。北米および西欧の先進国市場においても、同四半期は力強い成長を遂げている。
Apple、首位堅持
「ブランド別に見ると、Appleは2021年を好調な業績で終え、世界全体でトップになったばかりでなく、TWS分野でもトップを走る」とマティバナンは語る。「Sonyが全体で2位となり、JBL、Xiaomi、Samsungの3社が続き、トップ5を構成している」