By Jeremy Wills, Senior Market Analyst, Futuresource Consulting
Futuresource Consultingは、米国・ドイツ・英国において、写真の撮影と共有に関する消費者動向調査を実施。3ヶ国でのカメラの所有状況やその用途に多くの類似点を見出した。
撮影に使われているデバイス、及び写真の保存と共有状況に関し、各国1,000人(18歳以上)を対象にオンライン調査を行った。
デジタル写真を家族や友人と共有している人は全回答者の約90%で、カメラ及びe-mailでの共有と答えた人が最も多かった。
コンピュータで共有している人も多く、41%がラップトップ・ネットブック・MacBookを、36%がデスクトップPC/Macを利用している。携帯電話やスマートフォンでの写真共有は一般的になっており、割合では各国36%程度。タブレットPCの利用も伸びている。
モバイル メッセージング サービスに関しては、各国の意見が分かれた。利用者が最も多かったのは米国で30%以上を占めたのに対し、ドイツでは18%であった。回答は、年齢層によってかなり異なり、3ヵ国共通して、18歳~34歳のグループでは、44% が携帯電話もしくはスマートフォンを利用、32% (米国では50% 近く) がメッセジング サービスを利用して写真を共有している。
写真の保存に関しては、いずれの国でも、デスクトップPC/MacもしくはラップトップPC/Mac Bookを利用している人が圧倒的に多かった。
年齢層によって大きな違いを見せるもう一つの写真共有手段は、ウェブサイト利用である。全体では35%がウェブサイトを利用。国別では、米国と英国での利用者割合がドイツを上回っている。
撮影に関しては、各国75% ~ 80%が、携帯電話かスマートフォンを利用しており、撮影した写真は、これらのデバイスにそのまま保存しておく傾向にある。E-mailで送る、Facebookや類似のウェブサイトにアップロードする、PCや他のデバイスにバックアップする、という回答も多かった。
現在全世界で、2000億枚以上の写真がオンライン サービスを利用して保存されており、フォトブック市場の成長を促す大きなビジネスチャンスがここに眠っていると言える。西欧市場では、タブレットPCの普及率が2015年までに22%に達する見込みで、フォトブック産業の可能性は引き続き広がりを見せるであろう。多くのサービスプロバイダーが新アプリを発表しており、ソーシャルネットワークシステムとの共同開発も進めている。