Futuresource Consulting「フォトグッズ市場」新レポートによれば、2012年米国消費者フォトグッズ市場は対前年比18%の伸びとなり、US$15億以上の売り上げとなった。2015年までにはUS$19億以上の市場に成長すると予測する。
「従来のフォトプリント市場が衰退を続けている業界において、この成長は特に大きな意味を持つ。」と、プリント&イメージング部門代表のマット・マーシャル(Matt Marshall)は語る。「フォトグッズは、多くのメーカーに利益をもたらす極めて重要な役割を担うであろう。」
商品別売り上げにおいて、米国で大きなシェアを占めているのはフォトカードで、2012年の金額シェアは約40%であった。洗礼や結婚そして季節の行事に際して、葉書型と折りたたみ型どちらのマルチパック(複数枚セット)も人気がある。Walmart やWalgreensと共に、 Shutterfly・Tiny Prints・Snapfishが主要販売店である。
成長率では、キャンバスプリント(他の素材も含む)がリードしており、2012年の金額ベース対前年比では、60%以上の伸びとなった。
2012年のシングル イメージ ギフト市場は、対前年比20%の伸びでUS$ 2億5千万となり、今後5年の予測期間を通して順調な成長が見込まれている。この部門において、昨年特に好調だったのは、iPhoneとiPadカバーの売り上げである。
米国ではフォトカレンダー市場も成長が続くと思われる。しかしながら、カレンダーという特質から、販売は11月から1月の間に集中する。
2012年の対前年成長率が13%となったフォトポスターも、今年順調な伸びを続けるであろう。多くの小売店では、店内でのポスター作成が可能になっていることから、2012年の平均販売価格はUS$10以下となり、市場の活力につながっている。
今後、米国フォトグッズ市場は順調な伸びを見せると思われるが、2016年に掛けて数量の伸び率は下がり、2015年に金額のピークを迎えると予測している。