2013年9月13日英国ロンドン発―Futuresource Consulting社が新しくゲームコンソールに関するレポートの抜粋をリリースしました。
Xbox OneとPS4が本年第4四半期(アジア2014年)内に出荷開始される事が確認された事で、Futuresource Consultingの新型機、携帯型ゲーム及びPCゲーム・マーケット・リポートによれば、世界的なコンシューマー・ゲーム機用パッケージソフト・マーケットは2014年に小売価値にして4億3,000万ドル成長し、187億ポンド市場に達すると見られている。
「次世代ゲーム機の始動は、近年観察されている下降傾向に逆らって、2014年におけるコンシューマー・ゲーム機用パッケージソフト市場を活性化させるでしょう。」Futuresource Consultingのリサーチ・アナリストSam Leechは言う。「Xbox OneとPS4が両方とも、ダウンロードがバックグラウンドで完了すると同時に即座にプレイ可能なゲームのデジタル配信に向かけて更にシフトしているものの、活性化は見込まれます。とはいえ、全世界のパッケージ・ゲームソフト・マーケット・マーケットは2013年から2017年の間にCAGR(年平均成長率)が約12%の下落しており、コンシューマー・ゲーム機用パッケージソフトの販売上昇は、携帯型ゲームとPCゲームの販売全体に占めるパッケージ・メディアの販売下落を食い止めるのに十分ではないでしょう。」
次世代の戦場
「両方のゲーム機が2013年第4四半期(アジアでは2014年)にそれぞれの主要市場で発売開始予定ですが、Xbox OneはPS4より約100ドル高い価格設定であり、それは恐らく購入決定に影響を与え、若干のユーザーによるハードの乗り換えが起こるかもしれません。」
「我々はXbox Oneが既存の顧客の忠誠心によってUSAにおいて好調なセールスを成し遂げる事を期待しています。競合の多い市場への参入であり、この分野で強固な足場を得るのは難事業とはいえ、これはXboxを統合化されたマルチメディア・ホーム・ハブとして再度位置付けする事であり、更なるマーケット・チャンスを広げる事になるでしょう。発売開始から5年目にXbox OneのUSA、西ヨーロッパ、日本での合計ユーザー数は3,000万台に達するであろうと、我々は予測しています。」
「PS4は日本とヨーロッパ大陸のコアとなる領域で強いリードを維持する可能性が高いです。発売開始から5年で、PS4はUSA、西ヨーロッパ、日本において、合計約3,600万台のユーザー数を達成すると予測しています。その低価格という強みとゲーム・コミュニティにおけるポジティブなPRによって、PS4はUSAとUKにおける重要なMicrosoftのテリトリー両方ともにおいて、前世代機と比較してXboxとの差を縮めるでしょう。」
「技術強者AppleとGoogleの仕事ぶりから予測されるように、専用ゲーム機の高品質な代替物となる、例えばモバイル機器のようなものの増加によって、Xbox OneとPS4の販売開始5年後時点の所有者数は前世代機と比較して20%少ないと予測されます。市場の収束化と非伝統的な競合によって、これが我々の知るようなコンシューマー・ゲーム機の最後の世代となるのかもしれません。」
携帯用ゲームのプラットホーム多角化
「携帯ゲームは、スマートフォン、タブレット、セットトップ・ボックスのような、専用ゲーム機以外の装置でのゲームプレイの進歩によって最も激しい打撃を被った分野です。Futuresourceは携帯ゲーム機の販売が2013年の2,080万から、USA、西ヨーロッパ、日本全域にわたって2017年までに580万に下落すると予測しています。9月に、任天堂とSonyが、両社の携帯用ゲーム機の廉価版を再発売する計画が発表されました。主に子供向けのNintendo 2DSはわずか129ドルです。SonyのVita TVは、スクリーンとコントローラーをPlayStation Vitaから完全に取り去り、このデバイスをゲームの為にDMA転送に変換できるHDMI出力端子を加えたもので、約100ドルです。