2013年11月英国ロンドン発―欧州におけるアクションカメラの売上は成長軌道にあり、2013年に1億1700万ユーロ増加して3億6100万ユーロになり、今後5年間も力強い成長を続けることがFuturesource Consultingの新しいレポートで明らかにされた。
2013年から2017年にかけての年平均成長率(CAGR)は11%となるが、これは伝統的なカムコーダーで市場縮小が続いているのとは対称的である。この市場の出荷金額は2012年から2013年にかけて23%減となることが予測されている。
「英国は欧州での需要の半分を占めていますが、これは同国で早期に採用されたことのほか、他の国と比較して消費者の間でソーシャルネットワーキングの人気が高いことが理由です」としたうえで、「アクションカメラの顧客は次の2つのカテゴリーに分かれます。全体の約85%を占める消費者と、残りを構成するプロの方です。また、消費者はさらに次の両極に分けられます。極端なスポーツ志向、証拠志向です」と、FuturesourceのKate Russellリサーチアナリストは述べている。
「GoProカメラは当初サーファーや、スノーボーディング、サイクリングといった極端なスポーツをサポートすることを目的に開発されたものでしたが、保険料が上がるにつれて、自転車や自動車で通勤する人が事故現場を撮影するといった証拠用の使用の人気が高まってきました。」
「GoProは主要な欧州諸国でのアクションカメラ市場を支配していて、販売全体の3分の2を占めています。次にカメラ専業のIon、Contour、Driftが2番手を占め、その後にSonyやJVCが続いています。 当社リサーチでも、多くのベンダーが2013年、2014年にこの業界に新規参入することが示されています。」
アクションカメラの売上は少なくとも今後5年間は成長を続けることが予想されており、スポーツに熱狂する人がハンズフリーで自分の経験を捉えるという潜在的な需要に応え、さらにはFacebook、YouTube、GoPro.comなど、ビデオをベースとするソーシャルネットワーキングのブームによって加速されるだろう。ただ長期的には、ハンドセットがますます頑丈になり防水機能が向上するにつれて、スマートフォン市場での開発がアクションカメラ市場を共食いするだろう。