専用フラットパネル・ディスプレイの世界出荷数は2013年第4四半期(CYQ4 2013)に前期比8%増加して567,000ユニットに達し、20%の数量増でこの1年を終えたことをFuturesource Consultingの最新調査が明らかにしている。
「EMEA地域が好調で、前期比増加率は16%となり数量は163,000ユニットに達しました。また、多くの西欧諸国での堅調な動きに支えられてロシアとポーランドのプロジェクト事業が力強く、この地域では前期比16.6%増となりました」と、Futuresource ConsultingのアナリストであるBen Davis氏は述べている。
「この地域における出荷数の前年比は22%増となったほか、前期比ベースでは14%増となりました。ただし、この数字にはトルコは含まれていません。トルコでは、FATIHプロジェクトが65インチ型のIFPDの数量を前年比で押し上げました。」
「市場金額はCYQ2と同じく前期比で12%増となりましたが、60インチ型と70インチ型スクリーンの需要が堅調で、中規模レンジの低迷を補完しました。」
2013年にはトルコを除くこの地域で好調な成長がもたらされ、これまでのところ数量増加率は21%であった。中近東の主要地域での需要増は相当な水準で、運輸、小売、教育関係でのプロジェクト事業が初期採用の好サイクルをもたらしている。
地域レベル
米国での需要は引き続き相対的に落ち込みをみせているにもかかわらず (この市場での2013年の年間増加率は0.03%に戻ったところ)、南北アメリカ地域での前期比増加率は 5%に回復した。カナダ、ブラジルその他のラテンアメリカ諸国での事業が好調であった。
アジア太平洋地域の最終四半期は好調のまま1年を終え、2013年通年の数量は920,000ユニット、前年比28%の増加となった。日本、中国、韓国の各市場での年間成長率が20%を超える水準になった。
セグメントレベル
エントリーレベル/プロシューマー製品が市場を牽引し続けている一方、ハイエンドのソリューションはシェアを失っている。中規模レンジの製品は、顧客が価値志向のソリューションに買い替えをしている影響を受けて需要を保っている。
成長市場では、ビデオウォール製品が力強いポジションを維持した。この数量増加は、美しさを志向する小売アプリケーションにて、ビデオウォールセットアップ用の多様なアプリケーションやスーパーナローベゼル製品がスタンドアロン型として使用されることが多いことによる。