2015年2月13日英国Dunstable発―「デジタル生活」を送る消費者を対象にFuturesource Consultingが行った最新調査では、回答者の間でエンターテイメントをめぐる日頃の活動に変化が続いていることに注目している。ひとつの主な傾向として、スマートテレビから直接、あるいはデジタルメディアアダプター (DMA) やネットワーク接続型セットトップボックスなどの補助装置を通じて、ますますテレビがネットワークに接続された機器としての姿を現しつつあり、DMAやネットワーク接続型セットトップボックスはともに非常に重要な機器となっている。
Futuresource Consultingで上級アナリストを務めるDavid Sidebottom氏は次のように述べる。「スマートテレビの活性化やDMAの採用が、定期購入型ビデオオンデマンドサービス (SVoD) によってますます進んでいます。英国や米国でこういった機器を使ってビデオを視聴する人たちが明白に増加してきているのはこのためです。」スマートテレビの所有者のうち、実際にネットに接続している人の割合は79%に昇り、63%は少なくとも週に1回はサービスにアクセスしている。
ネットワーク接続型機器
Sidebottom氏はこうも述べる。「現在、あらゆる国においてタブレット端末でもっともポピュラーな娯楽となっているのはビデオの視聴で、タブレットユーザーの57%がそうしており、その割合はゲームでの利用を超えています。また現在、タブレットユーザーの24%が有料ビデオを視聴しており、その割合は米国がもっとも高く、34%です。」
デジタルメディアアダプター (DMA) は、今回の一連の調査で、その所有者の割合が大きく伸び、ついには米国外にも進出している。すべての国で所有者の割合が倍増して総回答者の10%となり、特に英国とドイツでは顕著な成長が見られた。子供のいる世帯とOTTサービスのユーザーがDMA採用の大きな牽引者となっており、米国のNetflix加入者は、非加入者の4倍の確率でDMAを所有している。複数所有も明らかになっており、DMAを所有する世帯の約40%が2台以上のDMAを持っている。
Sidebottom氏によれば、「コード・シェービング (有料テレビパッケージを解約するのではなく安いプランに切り替えること) ムービーパッケージに向かう傾向もますます明白になっています。
前回調査の13%に比べて米国の加入者の17%がムービーサービスをダウングレードしており、19〜25歳の世代と子供のいる世帯でこの傾向が高くなっています。このようなコード・シェービングを行う人たちの21%が、代わりにオンライン定期購入型サービスを利用することを理由にあげており、前回調査の13%を上回りました。」
ストリーミングサービスが多数を占める音楽鑑賞
音楽ストリーミングは完全な大量消費市場であり、全音楽聴取の29%が無料の音楽ストリーミングサービス、42%がインターネットラジオと、すべての国でもっともポピュラーな音楽消費形態となっている。米国では回答者の50%が何らかの音楽ストリーミングサービスを聴いており、21%しか聴かないドイツをリードしている。しかし、定期購入型の音楽ストリーミングへの消費額は総消費額のうちの5%でしかない。