2015年4月9日英国Dunstable発–英国のFuturesource社はグローバル・ウェアラブル技術レポートを発行し、ウェアラブル関連技術が2014年に$84億以上の価値を生み出し5600万台のデバイスを出荷したとし、その詳細について報告している。以下にその最新の調査結果のハイライトをまとめる。
- スマートウォッチならびに無線ウォッチ、GPSウォッチとアクティビティ・トラッカーの売り上げは2014年に140%増大し、2015年も50%の急上昇が見込まれる。
- この市場では贈答品が大きな割合を占め、2014年の全売り上げの42%がQ4に集中している。
- フィットネス、健康およびモバイル通信関連が2014年の市場を牽引したが、2015年以降はモバイル決済をはじめとする新しいアプリケーションが発展すると予測される。
- Futuresource社の調査に対し一般消費者の9%が2015年にスマートウォッチを購入したいと回答した。
- 2014年の売り上げトップのブランドは Fitbit、Samsung、それにGarminだった。
- スポーツ及びライフスタイル関連各社、スイスの時計メーカーや宝飾店、ファッションブランドなどの多くが2015年にウェアラブル技術分野でのチャンスを伺っている。
- 現在のところ売り上げ規模は小さいものの、頭部着用のディスプレーとヴァーチャルリアリティ (VR) 向けに、産業用およびエンターティンメント関連コンテンツの制作が勢いを増している。
世界のウェアラブル技術関連市場を四半期ごとに追跡記録するこのレポートの最新版は、高級スマートウォッチや宝飾品から健康関連ウェアラブル、そして頭部装着用ヴァーチャルリアリティ・ディスプレーまでこの市場を網羅し、そのトレンドと開発動向を詳細に調査している。
「ウェアラブル・テクノロジー関連の市場は成長を続けているが、またフィットネスや健康管理向けアプリケーション以外の一般消費者向けアプリケーションへと新たな軸足を模索しており、いまだ揺籃期にあります」 とFuturesource Consulting社の副社長Simon Bryantは語る。「この市場の将来はキラーアプリ、実用的な使用例、それに置き換えモデルができるかどうかに掛かっており、今はまだ海のものとも山の物ともつかない状況です。」。
本レポートは、この市場の発展のカギを握る部分を製品グループ、ブランド、製品の特徴および販売チャネルごとに振り返る一方で、2019年までの概観も提供しており、また、新製品ならびに新カテゴリーのロードマップを概説し、さらに、すでに市販されている主要なデバイスとその特徴/仕様に関する詳細な製品データベースを揃えている。
Futuresource社によれば、大きな人気を集めるアプリケーションの多くが集まるであろう宝飾、時計及び衣料品の分野で今後どのような機能が主流となり大きな影響を与えるかについて、いまはまだだれも分かっていない状況である。