2015年5月1日英国Dunstable発–英国市場調査会社Futuresource Consultingの新たなレポートによれば、全世界のヘッドフォンの出荷は2014年に8.5%伸び、3億950万ユニットに達した。
1. Worldwide shipments of #headphones grew by 8.5% in 2014 to 309.5m units
またこのレポートによれば、平均小売価格が2014年には2013年の上昇率を下回る4%しか伸びていないにもかかわらず、出荷額は12%伸びて、94億ドルの収益をもたらした。これは部分的には、一定の機能を組み込むコストの低下によるものである。
ヘッドフォン市場の細分化が進行しているにもかかわらず、Sony、PhilipsおよびJVCが市場でトップ3の地位を確保し、全世界の出荷の31%を占めた。競争が激化しているが、これは特に、全世界の量的シェアの5%を持つApple Earpodsや、Appleの強力な流通網の利用により量的に成長しているBeats by Dreによりもたらされている。
Futuresource Consultingはこの新たなレポートの中で、市場に現れてきているヘッドフォンの様々な機能やタイプの分析も行っている。このレポートによれば、特にモバイル機器の所有が引き続き伸びている中、あらゆるタイプのヘッドフォンにおいて、マイクが一般的機能となってきている。2014年にマイク付きヘッドフォンは58%伸び、全世界の出荷の36%を占めた。
インナーイヤ―型ヘッドフォンが、この分野の成長を促進する新たな機能を組み込んだことから、全世界の出荷の60%と最大のシェアを占めた。
1. In-ear #headphones accounted for 60% of worldwide headphones shipments in 2014
2014年には多くのブランドが、移動中に音楽を聴く需要の増加に応えるためBluetoothヘッドフォンを導入した。この分野は今後数年にわたり成長すると予想されており、ワイヤレスヘッドフォンは2018年までに全世界の出荷の21%を占める見込みである。
スポーツヘッドフォンがもう一つの大きな分野であり、多くのヘッドフォンベンダーが、耳に当てて快適な様々なデザインを導入している。この分野ではYurbudsやJaybird、Jabra、Parrotなどの専門的ヘッドフォンメーカー間の激しい競争が見られる。
「特に、消費者が通勤やランニング、サイクリング、あるいは単なる街歩きの間にも移動中に、大量のコンテンツを格納するモバイル機器を使用しているため、ヘッドフォンの需要が増大している」と、Futuresource Consultingのコンシューマエレクトロニクス担当アソシエイトディレクター、サイモン・ブライアント氏は語っている。「より高機能なものに対する需要も増大しているが、これにより価値の増大がもたらされ、ベンダーの売上が促進されている。今後数カ月間のうちに、ユニークな機能を付加できる専門ベンダーの存在感が増すと思われる」