2015年7月23日英国Dunstable発-英国市場調査会社Futuresource Consulting社は、世界のホームオーディオ市場に関する最新のレポートをリリースしました。そのレポートによればホームオーディオ市場 (無線型スピーカー、サウンドバー、Hi-Fiシステム、A/Vレシーバーおよびスピーカードック)は7,100万台を出荷し22%の成長となった。売買金額も2014年度は22%の増大となり、$100億に迫る勢いである。
無線型スピーカーとサウンドバーの出荷は市場予測を上回る過分の収入をもたらした。これは従来のオーディオデバイス、つまりA/VレシーバーやHi-Fiシステムなどの需要の減少を大幅に上回った。この無線型スピーカーの市場は、低価格のローエンド商品としてはブルートゥース型スピーカーの、そして高級品の分野ではマルチルーム・オーディオの力強い成長に支えられて活況を呈している。
ホームオーディオ機器はますます無線型の機能の訴求が進み、この無線型機器の出荷台数は2013年の2,700万台から2014年には5,300万台と、93%の成長となった。Futuresource社の予測によれば、2019年には実質的にすべてのホームオーディオ機器が無線で結ばれる。「一般の消費者の皆さんは、携帯電話を始めあらゆるデバイスが無線で繋がるのと同じように、SpotifyやApple Musicなどの人気のストリーミング・サービスに簡単に繋がる方法を探しています。」 とFuturesource Consulting社のマーケット・アナリストRasika Iyerは語った。
Futuresource社はホームオーディオ市場の成長があと数年は続くだろうと予想する。2019年までの年複利成長率は8%、出荷台数は1億800万台に達するとみている。
本レポートによれば、現在の主な出荷先は北米であり、世界全体の市場の43%を占めている。しかしながら、2019年にはこれは39%まで低下するという。アジア太平洋地域の市場で無線型スピーカーの人気に拍車がかかるのがその一つの理由だ。
「ホームオーディオ市場ではいま急激な変化が起こっています」 とFuturesource Consulting社の家電担当上級市場アナリストJack Wetherillが解説してくれた。「無線型スピーカーとサウンドバーを専業とする会社が大きく成長するにつれ、既存の大手家電もこの市場での生き残りをかけて無線型オーディオへと狙いを移してきています。」