News
CEATECからのお知らせ
サステナブルで創造的な展示ブースづくりを推進する
「CEATEC 2025 エコ&デザインチャレンジ」を新設、受賞企業決定
2025/10/15
一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA:代表理事/会長 漆間 啓 三菱電機株式会社 代表執行役 執行役社長 CEO)は、「CEATEC 2025(シーテック 2025)」に出展する企業/団体を対象として、サステナビリティと創造性に優れた展示ブースづくりを促進する新たな評価制度「エコ&デザインチャレンジ」を新設し、CEATEC 2025 エコ&デザインチャレンジ審査委員会による厳正な審査により受賞企業が選出されたことを発表しました。
本制度は、一般社団法人日本イベント産業振興協会(JACE)の協力のもとに実施されたもので、未来社会にふさわしい、持続可能かつ魅力的な展示会のあり方を追求し、来場者に“ワクワク”を提供する空間づくりを促進することで、新たな価値と市場の創造・発展に寄与し、産業のさらなる活性化を図ることを目的としています。
CEATEC 2025 エコ&デザインチャレンジ 優秀賞
- NECパーソナルコンピュータ株式会社(2H411)
- シャープ株式会社(3H223)
- ソニーグループ株式会社(6H303)
- TDK株式会社(6H180)
(以上4社)
■選評
-
NECパーソナルコンピュータ株式会社(2H411) 6小間と限られたスペースながら導線設計に工夫があり、4方向開放により、ブース内へのアプローチが可能になっており、加えてUX価値の高い展示もあり、企業姿勢が伝わる構成でした。CO₂削減への意識も高く、ノベルティやユニフォームは他イベントでの共通利用としていました。装飾には一般的なリース品を多用されていましたが、グレーのカラーで統一し光の演出をうまく活用することで、ブランド刷新を印象付けることができていたと感じました。なお、1小間あたりの排出量削減ではトップクラスでしたので、エコ&デザインチャレンジを体現したブースとして評価されました。
-
シャープ株式会社(3H223) 「働く」と「暮らし」の2ゾーン構成により、技術が生活にどう寄与するかを明快に伝えるブースになっており、説明員の対応も丁寧であり、学生を含む幅広い来場者にわかりやすい展示となっていました。軽量・コンパクトに収納できるmoloの什器を活用することでやわらかな印象にするとともに輸送効率にも貢献しており、他の展示会やイベントでも実践できる再現性も評価される構成となっていました。サプライヤー選定にサステナビリティ観点を取り入れ、出展者・制作者・施工者・運営者4者のサステナビリティへの取り組みが随所に行われていたことも評価ポイントとなりました。
-
ソニーグループ株式会社(6H303) 透過性の布を用いた外壁や什器により、優しく洗練された空間が演出され、ブランディング効果の高いブースとなっていました。展示装飾をはじめ、什器・ノベルティ・ユニフォームなど細かな点に至るまで環境配慮に取り組まれており、グリーン電力の使用によるモニタ使用による排出量増加分にも対応されていました。受付の配置や導線設計にもホスピタリティが感じられ、筆談・UDトーク対応などのアクセシビリティにも取り組まれているほか、スタッフ数や役割のバランスなど、多様なサステナビリティへの取り組みが評価されました。
-
TDK株式会社(6H180) 広いスペースと工夫された導線により、体験型展示やインタラクティブな要素が充実したブース構成となっていました。LEDを活用した外観は遠目からも強いインパクトを放ち、来場者の興味を引くデザインであり、照明や床面の配色もブランドカラーと調和し、空間全体に統一感がありました。巨大LED使用による排出量の増加はあるものの、展示装飾における廃棄物削減や物流効率の向上により長距離輸送時の排出量削減に取り組むなど、展示会制作全体においてサステナビリティに取り組まれていました。また、ブース内でのサステナビリティへの取り組みに関する展示も評価ポイントとなりました。
■CEATEC 2025 エコ&デザインチャレンジ審査委員会
一般社団法人日本イベント産業振興協会(JACE)サステナビリティ委員会
一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)デザイン部会